何もないが何かある…女川
震災から5年目を迎えようとしていた2月、自分たちの春休みを利用して、復興支援インターシップに応募し、大学生の皆さんが女川に来てくれました !
今回は、引率の先生まで「体験させてください。」と 言ってくださり、2日間 加工場で作業に加わって戴きました。
では、今回のインターンの皆さんのレポートをご紹介いたします。
この記事をご覧の皆様、はじめまして!私たち4人は、2016年春に女川で行われた「復興支援インターン」に参加した中央大学の学生です。 今回のインターンが始まる一ヶ月前に初めて出会い、即席チームとしてワイケイ水産さんで職業体験をさせて頂きました。「被災地である女川町のため何かしたい!」という気持ちを胸に、約一週間体験をしました。
ワイケイ水産さんでの活動
ワイケイ水産さんでの体験は、工場案内から始まりました。
震災後に新しく作られた工場とは伺っていましたが、その清潔さには一同驚かされました。魚臭さや、汚れ、カビが一切なく本当に工場なの?と疑問を抱く程でした。
2日目からは従業員のみなさんに混じり、実際に作業を体験させて頂きました。
女川名物のさんまの解凍作業や赤魚の加工など様々なことを行いました。
最初は工場内に飛び交う従業員さんの女川弁?に困惑しながらも、丁寧に仕事を教えて頂き、また笑顔でお話しをしてくださり段々と溶け込むことができました。
もちろん人生で水産加工作業をしたのは一同初めてであり、普段何気なく食べていたお魚の製造過程を知ることができ、食べ物への感謝の気持ちがより一層強くなりました。
そんなこんなでのインターン体験三日目。ワイケイ水産さんの代表商品である『さんま味付すりみ』を使ったオリジナルレシピ考案体験をしました。
震災後女川高校の校庭に作られた、『きぼうの鐘商店街』に連れて行って頂き、食材調達!
そして できたのがこれ!
さんまのすりみ磯辺焼き・さんまのすりみコロッケ・さんまのすりみタン(ミートボールナポリタン風)! さんまのすり身入りコロッケ - ワイケイ水産 レシピ
そして さんまのすりみお茶漬け!
無事4品できあがりました。
家庭でも気軽にさんまのすりみを使ってもらいたいというコンセプトで考案しました。
実際に作ってみて、意外にもさんまのすりみには広がりがあり、様々な料理に使えることがわかりました。
ご覧のみなさんもぜひ一度お試しを!
これらに活動以外にも、ワイケイ水産さんの自社商品の試食会や お昼休憩中に従業員の方々とお話しする機会など 様々なことを経験させて頂きました。
また、社長さんからは たくさんのお話しを聞かせてもらいました。
中でも印象に残っているのは、社長さんの会社に対する想いであり、従業員の方々が働きやすいような環境作りを一番に考えているとおっしゃっていたことです。
期間中にお世話になった従業員の方々の 活気に満ちた仕事姿や 笑顔は、このような社長の思いがあってこそだと強く感じました。
これから今回のインターンを通してわかった女川町や ワイケイ水産さんの魅力を、中央大学を中心に発信していきたいと考えています。
学内情報誌への投稿や学園祭での出店など、みなさんに共感して頂けるように行っていく予定です。ぜひチェックしてみてください!
最後に、今回のインターンに携わって頂いた、ワイケイ水産さんの社長をはじめとする従業員の皆さまありがとうございました!
たくさんのことを経験し勉強することができました。
また機会がありましたらお邪魔させていただきます!
以上 中央大学からでした~!さようなら!
女川町での受け入れは、今回で4回目。復興庁と文部科学省「復興大学」事業との共催、いわば『コラボ』により平成25年度より3年度に渡り実施されてきたの復興支援インターンは、平成27年度をもって補助期間満了となり、平成28年度の実施は只今検討中とのこと。
インターンを経験した学生の皆さんは、各大学での学園祭や様々なアイディアで被災地とインターン受入各社の紹介や販売など、私ども受入会社の予想をはるかに超えて、活動を続けてくれます。
復興支援インターンの皆様に、心より感謝申し上げます。
インターン活動報告会プレゼンテーションより
パッと職場が明るく、華やかに!
さすが わげひたづダナァ~すごいなぁ~(さすが若い人たちだなぁ~すごいなぁ~)
夕方仕事終了後、みんなが口々に学生さんたちの仕事ぶりに感心し、褒めていました。
9月の初め、女川にとっては3度め 平成27年度夏期復興支援インターシップにエントリーしてくれた学生さんたちが 女川にやってきてくれました。受け入れ企業は4社。
弊社は東北学院大学の4名が4日間 職場体験どころか活躍してくれました。
秋刀魚の水揚げの始まった頃 大変助かりました。
インターンの皆さんのレポートをご覧ください。
みなさん、こんにちは。そしてはじめまして!
今回、ワイケイ水産の「復興インターン」に、東北学院大から4名参加させていただきました。
○きっかけ
私達が所属しているゼミでは、人口減少について学んでいます。
学習していくなかで、女川町の人口減少が著しいことを知り、フィールドワークを通して女川町と関わっていくことに決めました。
今回のインターンには「女川町の住民の方々と触れ合って、町民の生の声を聞きたい。」という思い、そして企業側の視点でみた水産業に関心があり参加させていただきました。
9/7~9/12の一週間のインターンを通じて私たちが感じたワイケイ水産また女川町の魅力についてお伝えしたいと思います。
○職場体験で感じたこと
突然ですが、皆さんは水産業にどのようなイメージを持っていますか。
3K「臭い・汚い・きつい」といった印象でしょうか。
正直、私たちも参加する前は同じようなことを思っていました。
ところが現場に入ってびっくり!
真逆だったのです。
去年2014年の9月にオープンした新工場は、とても清潔で臭くなく、働くエネルギーが湧いてくる環境でした。
実際に職場体験では、さんまの箱詰めや糠づけ、赤魚の加工などをさせていただきました。
機械での作業もありましたが、さんまの傷チェックやアカウオの鱗・しっぽ・わた取りなどの機械ではできない作業を、一匹一匹手作業で行いました。
慣れない作業に初めは戸惑いましたが、時間が経つにつれ、
コツもわかりとても楽しく作業ができました。
長時間同じ体勢での作業に体が痛くなったこともありましたが、仕事をやり遂げた時はたとえようのない達成感に満ち溢れました。
この体験を通して、ひとつの作業を長時間続けることの大変さはもちろん、消費者へ商品を届けることの責任の重さを学びました。
また、現場の人達が毎日こうしてひと手間かけて加工してくださっているからこそ、私たち消費者に美味しい魚が届けられているのだと身をもって知ることができました。
これから買い物をするときは、現場の皆さんの手間と思いが詰まったものとしてよりおいしく魚を食べることができると思います。
インターン3日目には、オフィス業務を体験させていただきました。
注文の受付を行いました。
全国各地から寄せられる注文票の中には「いつも美味しくいただいています」や「今年も楽しみにしています」などのコメントが添えられているものもあり、ワイケイ水産は多くのお客様から愛されている会社なのだと感じました。
また、従業員の方々がとても気さくに私達に話しかけてくださったことが印象に残っています。
初日に自己紹介をさせていただきましたが、1度名前を言っただけなのに私達の名前を覚えてくれたことが、とても嬉しかったです。
作業中、私たちが体を痛そうにしていると「つかれだすぺ?からだ、のばしゃい。」と優しく声をかけてくださったことに、従業員であり女川町民の暖かさを感じました。
木村社長は、私たちの意見も真摯に受け止めてくださり、ワイケイ水産をより良い会社にしたいという思いを感じました。
会社と従業員の幸せを願っているからこそできるのではないでしょうか。
社員全体が家族のような雰囲気で、とても明るく、私たちが元気をあげるはずが、みなさんに元気をいただいていました。
そして終始楽しく過ごすことができました。
○業務以外にも…
また、職場体験だけでなくワイケイ水産の商品をたくさん試食させていただきました。特に印象に残っているのは、さんまのつみれ汁です。
さんまは刺身と焼いたものしか食べたことがありませんでした。
つみれにすると、出汁がよくでてとても美味しかったです。
寒くなるこれからの季節にぴったりだと思いました。
つみれハンバーグにしてもいただき、魚料理にもたくさんのバリエーションがあることを知りました。
この他にも、さんまとサーモンの燻製、さんまの糠漬けや、女川で有名なホヤの試食をさせていただきました。
いただいたものすべて美味しかったです。ワイケイ水産そして女川海産物の美味しさを一人でも多く伝えたいと思いました。
○今後に活かして行きたいこと
そこで私たちは、学食で「女川フェア」を企画する方針を立てています。
美味しい海産物が宮城県内にあるんだよ!と食を通じて女川町を知ってほしいという思いが発端です。
ただいま、生協の職員さんに掛け合って、前向きに検討していただいています。変化があり次第ご報告するので、お楽しみに!
また、今回のインターンを通してワイケイ水産の雇用の現状を知ることが出来ました。この現状をゼミで共有し、私たちにできる範囲での労働力確保の対策や企画の発案を話し合ってみたいと思います。そして一つでも多くの企画が実施できるように、最善を尽くします!
○最後に
長いようで短かった一週間のインターン。皆さんと仲良くなれたと思ったら、最終日になっていてとても寂しくなりました。とはいえ、今後も女川に遊びに来るので、みなさんの元気をもらいに行きたいと思います!
何度か女川町に足を運んでいますが、改めて女川町民の温かさに触れることができました。いきなり入ってきた私たちを自分の身内のように接してくれる懐の深さは、女川町の魅力だと思います!少しでも女川町のみなさんに恩返しができるように、これからのゼミ活動に全力で励んでいきたいと思います。
最後に、木村社長をはじめ、従業員の皆さん、本当にありがとうございました!
インターンシップ体験記
過日 復興支援インターンの皆さんが、女川町に16名来てくださいました。
女川町内4社での受け入れとなり、弊社では中央大学法学部の4名の皆さんでした。
被災地でのインターシップを自ら志願し、ジバラをキッテやってきてくれた皆さんの体験記です。
インターンシップ体験記
みなさん、こんにちは!!
私たちはこのたび、中央大学より「復興支援インターン」として女川町に参りました。
2/24~2/27の4日間、ワイケイ水産株式会社様で 職場体験やレシピ試作をはじめとしたさまざまな活動をさせていただきました。
私たちの中には、女川町を訪れるのがはじめての者から、11回目の訪問となる者までおりましたが、共通して感じたことは やはり、人の温かみです。
インターン初日には、笑顔が素敵な会長から会社や女川のことについて、和やかなムードで語って頂きました。
社長には、いつも「なにか聞きたいことはある?」と気さくに声をかけていただき、たくさん興味深いお話を聞くことができました。(晩ごはんもご馳走して頂きました。おいしかった~!)
そして、従業員の方からは、右も左もわからない私たちに温かい言葉をかけてもらいながら、手取り足取り作業工程を教えていただきました。
私たちは、今回の活動がはじまる前、学校で事前研修を行いました。そのなかで、「復興支援インターン」とはいうけれど、本当のところ「復興」とはなんだろう、復興のその先に待つものはなんだろう、そんな疑問が浮かんできました。
期間中は、多くの体験をさせていただきましたが、特に心に残ったのは、社長・会長から伺ったお話です。
私たちが期間中に働いた新工場は、とても清潔感のある場所でした。それについて社長に伺ったところ、徹底した衛生管理をはじめ、職場環境を快いものにするための数々の工夫があり、そのひとつであるということでした。旧工場3つのうち2つは震災によって失われましたが、その後まさしく「生まれかわった」ということなのではないかと感じました。
また、ワイケイ水産の現会長、木村喜一さんは、インターン初日に私たちに対して2時間に渡って熱い胸の内を語って下さいました。
その中で会長は「『女川といえば、サンマ』という印象を与えたのが、約20年前に始まった『収穫祭』だった」と、自らが発起人となって始めたお祭りのことを笑顔で語っていました。
その表情は、まさに会長の人生の中で、それが最も喜びに満ち溢れた出来事の一つであったことを表しているようでした。
その女川の名を全国にとどろかせた収穫祭は、震災が起こった年も場所を変えて開催され、今では、震災が起こる前に行われていた港の近くで再び開催される日が待ち望まれています。女川の象徴とも言える「さんま」を震災前と同じように広めようとするその姿は、「復興」という言葉を超えたその先を見据えている様な気がしました。今回の活動を通じて私たちが率直に感じたことは、女川の人たちは、震災からまだ4年にも関わらず、女川町の未来をとらえているということでした。東京に戻ってからも、今回の活動で得たことや、女川・ワイケイ水産の魅力を一人でも多くの人に伝えるために、今後は、学園祭での模擬店出店や、報告会の実施を予定しています。
このような機会を与えてくださったこと、お世話になった皆様に心より感謝申し上げます。