インターンシップ体験記

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 過日 復興支援インターンの皆さんが、女川町に16名来てくださいました。

女川町内4社での受け入れとなり、弊社では中央大学法学部の4名の皆さんでした。

被災地でのインターシップを自ら志願し、ジバラキッテやってきてくれた皆さんの体験記です。

 

インターンシップ体験記

 

  みなさん、こんにちは!!

 

 私たちはこのたび、中央大学より「復興支援インターン」として女川町に参りました。

 2/24~2/27の4日間、ワイケイ水産株式会社様で 職場体験やレシピ試作をはじめとしたさまざまな活動をさせていただきました。

 

 

 私たちの中には、女川町を訪れるのがはじめての者から、11回目の訪問となる者までおりましたが、共通して感じたことは やはり、人の温かみです。
インターン初日には、笑顔が素敵な会長から会社や女川のことについて、和やかなムードで語って頂きました。
社長には、いつも「なにか聞きたいことはある?」と気さくに声をかけていただき、たくさん興味深いお話を聞くことができました。(晩ごはんもご馳走して頂きました。おいしかった~!)
そして、従業員の方からは、右も左もわからない私たちに温かい言葉をかけてもらいながら、手取り足取り作業工程を教えていただきました。

 

 私たちは、今回の活動がはじまる前、学校で事前研修を行いました。そのなかで、「復興支援インターン」とはいうけれど、本当のところ「復興」とはなんだろう、復興のその先に待つものはなんだろう、そんな疑問が浮かんできました。

 期間中は、多くの体験をさせていただきましたが、特に心に残ったのは、社長・会長から伺ったお話です。

 私たちが期間中に働いた新工場は、とても清潔感のある場所でした。それについて社長に伺ったところ、徹底した衛生管理をはじめ、職場環境を快いものにするための数々の工夫があり、そのひとつであるということでした。旧工場3つのうち2つは震災によって失われましたが、その後まさしく「生まれかわった」ということなのではないかと感じました。
 また、ワイケイ水産の現会長、木村喜一さんは、インターン初日に私たちに対して2時間に渡って熱い胸の内を語って下さいました。
 その中で会長は「『女川といえば、サンマ』という印象を与えたのが、約20年前に始まった『収穫祭』だった」と、自らが発起人となって始めたお祭りのことを笑顔で語っていました。
その表情は、まさに会長の人生の中で、それが最も喜びに満ち溢れた出来事の一つであったことを表しているようでした。
 その女川の名を全国にとどろかせた収穫祭は、震災が起こった年も場所を変えて開催され、今では、震災が起こる前に行われていた港の近くで再び開催される日が待ち望まれています。女川の象徴とも言える「さんま」を震災前と同じように広めようとするその姿は、「復興」という言葉を超えたその先を見据えている様な気がしました。

 今回の活動を通じて私たちが率直に感じたことは、女川の人たちは、震災からまだ4年にも関わらず、女川町の未来をとらえているということでした。東京に戻ってからも、今回の活動で得たことや、女川・ワイケイ水産の魅力を一人でも多くの人に伝えるために、今後は、学園祭での模擬店出店や、報告会の実施を予定しています。

 このような機会を与えてくださったこと、お世話になった皆様に心より感謝申し上げます。